急勾配の屋根に必要な屋根足場について解説!
投稿日:2024.10.31 更新日:2024.11.1
目次
屋根工事で足場が必要なことはみんなご存知のはずです。
さらに屋根の勾配によっては「屋根足場」が必要になることを知っていますか?
そもそも「屋根足場」のことをはじめて知ったという方もいらっしゃるかもしれません。
屋根足場は通常設置する足場とは別料金になるため、これから屋根工事をされる方は、その前に屋根足場のことを知っておいていただきたいです。
本記事では、屋根足場とはどんな足場なのか、どんな屋根に設置するのかなどを解説いたします。
「屋根勾配」は屋根の傾斜のこと
屋根には傾斜がつけられていますよね。
この傾斜のことを勾配と呼んでいます。
勾配は屋根特有の用語ではなく、角度をつけるところでもよく使われます。
例えば陸屋根は見た目上ではほとんど平らですが、水が排水口に流れるように緩く勾配を付けています。
雨樋工事での軒樋を設置するときでも水が流れるように「水勾配をとる」といいます。
屋根勾配は建物によってそれぞれ異なり、大別すると「緩勾配(かんこうばい)」と「並勾配(なみこうばい)」「急勾配(きゅうこうばい)」の3つがあります。
各勾配の分類はこのようになっています。
・緩勾配:3寸以下
・並勾配:3〜5寸
・急勾配:6寸勾配以上
現在では敷地がかぎられ、急勾配の屋根を持つ建物が増えています。
勾配で使用できる屋根材が変わってくることも大事なポイントです。
屋根足場が必要な屋根とはどんな屋根?
屋根塗装や葺き替え、カバー工法、棟板金などの屋根工事は、屋根の上で作業を行います。
安全に作業できるように、足がしっかりと安定している必要がありますが、勾配が急な屋根だとどうでしょうか?
坂道を登るのと同じように、急であればあるほど足に負担がかかりますよね?
ましてやほぼ直角に近い屋根でしたら立っていることすらできなくなるでしょう。
このように屋根の上で作業することが困難な屋根のときに屋根足場を設置します。
屋根足場とはどんな足場?
通常の足場は建物の四方を囲って設置します。
一面や二面といった四方に囲わない限定的な範囲で設置するのは「部分足場」です。
そして「屋根足場」は屋根の上に設置する足場のことです。
単管とクランプを使って屋根面と平行して組み立てるのが一般的です。
単管が足の置き場になり、作業員の足にかかる負担を軽減し、移動や作業を安全に行えます。
屋根足場を設けるからといっても、通常の屋根と比べると作業がしにくく、施工に手間がかかります。
転落のリスクも高いですから、経験豊富な職人である必要があります。
すべてを足場の上ですることはできません。
ですから、状況に応じて合板を敷いて床をつくり、そこで作業を行うこともあります。
屋根足場を設置するのは5.5〜6寸勾配以上の屋根から
5.5〜6寸勾配以上の屋根から屋根足場の設置を検討します。
ただし、環境や屋根の形状、劣化の進行具合も影響してくるので、5.5寸勾配未満でも屋根足場を設置することがあります。
屋根足場の設置については、事前に現地調査して判断する必要がありますので、これから屋根工事をされる方は、必ず現地調査を行いください。
ドクターホームズは建物診断や見積もりを無料で実施しております。
お住まいのメンテナンスのことでなにかお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください。
無料診断はこちらの「屋根外壁0円見積もり」をご覧ください。
屋根勾配は図面で確認!
屋根勾配を自分で確認したい方もいらっしゃるかと思います。
屋根勾配は新築時に渡される立面図や仕様書に記載されています。
表記は3寸、4寸など尺貫法や3/10、4/10などの分数勾配、16.7°や21.8°などの角度勾配があります。
尺貫法 | 分数勾配 | 角度勾配 |
3寸 | 3/10 | 16.7° |
4寸 | 4/10 | 21.8° |
5寸 | 5/10 | 26.6° |
6寸 | 6/10 | 31° |
屋根勾配は、垂直距離を水平距離で割り、10を乗じて算出できます。
垂直距離÷距離×10(例:垂直距離:30÷距離:100×10=3寸勾配)
もし、図面をなくしてしまっていたら、屋根業者に勾配や屋根足場の有無について相談しましょう。
はじめて相談する方は1社に絞らずに2〜3社に声をかけて相見積もりをとることをおすすめします。
屋根のトラブルも多いですから、信頼できる業者にご依頼ください!
安全に工事をするために大事な足場
足場は工事の安全性と品質を守り、かつ作業性を落とさないために大事な役割を担っています。
15〜25万円ほどかかり、それに加えて屋根足場の費用もあるとなると、負担が大きいと感じるかもしれません。
ですが、工事では必ず必要となるものですので、急勾配屋根のお家出したら、通常の足場にプラスして屋根足場も必要になるかもしれないと、前もって考えておきましょう。
ドクターホームズでは無料診断を実施しており、お客様のご要望に沿って最適な工事プランをご提案いたします。
できるかぎりご期待に添えるように最善を尽くしてまいりますので、これから屋根工事をお考えの方はお気軽にご相談ください!
無料診断はこちらの「屋根外壁0円見積もり」をご覧ください。
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