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外壁に触れたときにチョークのような粉化物がつけば、それはチョーキングが発生している証拠です。
チョーキングとは塗膜の樹脂が劣化して、顔料が表面に浮き出てくる現象のことです。
水が染み込みやすくなっている状態なため、雨が降った日は濡れた跡が消えるのに時間がかかるはずです。
褪色と同じ頃に現れてくる初期の劣化症状で、塗り替えの代表的なサインです。
※チョーキングは白色顔料が少ないほど症状が出にくくなっています。チョーキングが発生しない外壁材もありますので、他の症状も見て塗り替え時期をご判断ください。

劣化が進行すると塗膜が下地から剥がれてきます。
塗膜は下地に密着して長く定着しますが、劣化が進行すると剥離して下地が露出します。
直接外壁にダメージを与える状態なため、被害が拡大する前に対処することが大切です。
また、施工不良でも塗膜剥離を起こします。比較的に施工後の短い期間で発生しますので、見つけたら早めに工事を依頼した業者にご連絡ください。

クラックとはひび割れのことです。ヘアークラックと構造クラックの2つに分けられます。
ヘアークラックは、クラック幅0.3mm未満、深さ4mm未満の範囲の塗膜内で納まっているクラック。
構造クラックは、クラック幅0.3mm以上、深さ4mm以上で外壁にまで被害が及んでいる状態のクラックです。
構造クラックは耐震性に関わる緊急な状態。ヘアークラックは比較的に軽微とされていますが、塗膜の劣化過程では後期にあたりますので、早めに塗り替えをご検討していただくことをおすすめします。

塗膜が劣化すると水が染み込みやすくなり、保水状態が続きます。水分を保つようになるとコケやカビ、藻が発生しやすくなります。
コケやカビ、藻も劣化を進行させる原因の一つ。日が当たりにくい、湿気がこもる、風通しが悪いなどの環境は繁殖しやすく、北側や西側でよく見られます。
建物の耐久性が低下するだけでなく、美観性も悪くなりますので、塗り替えをご検討していただく大事なサインの一つです。

コーキングは、サイディングやALCなどの外壁材の目地、破風板や笠木などの継ぎ目、ガラリや軒天井などの取り合い部など、建物に生じる隙間を塞ぐために打設されています。
これは防水性や気密性を保つ大事な役割を担っております。一般的なコーキングの耐用年数は10年ほどとなっておりますので、外壁塗装と一緒によく行われます。
コーキングの劣化が雨漏りを招く原因にもなりますので、ひび割れや剥離、縮みなどの症状が見られたら、メンテナンスのサインです。

鉄は水や空気に触れると酸化して錆を発生させます。建材では耐久性を保つために、メッキ加工や塗装がされています。
劣化が進行すれば、やがて錆びてしまうため、錆びる前に塗装していただくのが理想です。
鉄が朽ちてしまうと修復が難しく、溶接や交換を行う必要があります。メッキや塗料の種類で塗り替え時期が変わりますが、一般的に5〜10年が目安。
錆びると塗膜の付着力が低下するため、色褪せやチョーキングなどの初期の劣化症状の段階で塗装をご検討ください。