屋根のメンテナンス方法を劣化症状別に解説します!
投稿日:2025.6.30
前回では屋根のメンテナンス方法をご紹介させていただきました。
本記事ではその続編です!
前回の記事はこちらの「屋根はどんなメンテナンス方法がある?工事を考えていただく時期の目安もご紹介!」をご覧ください。
屋根を長く維持し、余計にコストを掛けてしまわないようにするには、現状に合わせたメンテナンスを行なっている必要があります。
ですが、状態に合わせて適切な工事をするというのは中々判断ができるものではないかと思います。
そこで本記事では屋根の症状別にご検討していただきたい屋根のメンテナンスをご紹介させていただきます。
症状別 屋根のメンテナンス方法
こちらは前回の記事でご紹介した屋根のメンテナンス方法とメンテナンス時期の目安です。
① 屋根塗装:築10年目以降〜
② 補修工事:築10年目以降〜
③ 棟板金の交換工事:築10年目以降〜
④ 葺き替え工事またはカバー工事(重ね葺き):築20年目以降〜
⑤ 瓦屋根の漆喰詰め直し工事:築20年目以降〜 ※補修は築10年目以降〜
⑥棟瓦取り直し工事:築15年目以降〜
⑧ 雨漏り修理工事
これらの工事は屋根の状態に応じて行なっていきます。
これからご紹介する症状に合わせて、ぜひ屋根のメンテナンス方法をご検討ください。
症状① 屋根が汚れている・色褪せている・コケが生えている
スレートやセメント瓦、モニエル瓦、トタンが使われている瓦棒屋根や折半屋根は風雨などから守るために定期的な塗装が必要です。
もし、屋根が汚れていたり、色褪せていたり、コケが生えていたりなど美観が低下している場合は塗り替えが必要なタイミングにきているかもしれません。
塗装やメッキが摩耗すると水が内部に浸透しやすくなり、屋根材の破損を招く恐れがあります。
屋根の美観性の低下や築年数が10年目以降もしくは前回の塗装から10年以上経っている場合は「屋根塗装」をご計画ください。
屋根塗装についてはこちらの「屋根は塗装しなくてもいい?屋根塗装の必要性と押さえておくポイント」をご覧ください。
症状② 屋根が割れている
スレートでも瓦でも屋根が割れている場合は、破片が飛散する危険性があるため、一度屋根点検の実施をおすすめします。
症状が軽い場合はコーキングやプライマーなどで補修が可能です。
瓦なら割れた瓦のみ「差し替え(交換すること)」ができます。
スレートやアスファルトシングルなどの屋根材は、部分的に差し替えることも可能ですが、瓦ほど簡単ではありません。
破損した屋根材の四方を差し替える必要もあり、劣化が激しい場合は部分的な補修はできません。
築年数も長く経っている場合は「葺き替え」や「カバー工法」もご検討ください。
症状③ 漆喰が欠けている
瓦に塗られている漆喰も20年くらい経つと欠けてきたり、剥がれてきたりします。
漆喰が傷んでくると雨漏りや瓦が崩落するリスクがありますので、「漆喰の詰め直し」や「棟瓦取り直し」をご検討ください。
注意していただきたいのが漆喰の重ね塗りです。
一見すると漆喰が新しくなって状態が改善されたかのように見えますが、これが雨漏りの原因になっています。
なぜ漆喰の重ね塗りがダメかというと、漆喰が棟よりも出っ張り継ぎ目から水が侵入してきてしまうからです。
適切な状況での施工ならいいですが、漆喰が外側に出っ張る場合は雨漏りを誘発しかねませんのでご注意ください。
ドクターホームズでは漆喰工事も承っております。
詳しくはこちらの「漆喰工事」をご覧ください。
症状④ 屋根板金が浮いている又は歪んでいる
屋根板金は屋根板金部材全般を指し、棟板金、谷板金、水切り、雨押さえなどがあります。
よく見られる症状が棟板金の浮きや歪みです。
風にあおられやすい板金なため、劣化が進んでいると外れてしまうことがあります。
とくに7〜10月の台風シーズンは被害が多く発生しておりますのでご注意ください。
修理方法は症状によって変わりますが、釘が抜けていたり、継ぎ目のコーキングが劣化していたりする場合は、釘の打ち直しやコーキング工事で改善できます。
もし棟板金の下地が腐食を起こしていたり、板金自体が歪んでいて修復ができなかったりする場合は棟板金を交換ください。
棟板金は症状のある範囲だけ対処する部分交換も可能です。
もう一つ注意が必要なのが「谷板金」です。
これは勾配が下がる屋根面の継ぎ目に取り付けられている板金部材です。
水が集まってくる場所なため、劣化が進んでいると錆びてしまっていることがあります。
錆により穴が開くと雨漏りを引き起こすリスクが高まりますので、状態を保つために定期的に塗装を行いください。
ステンレスやガルバリウムに交換していただくと耐久性が向上してメンテナンスにかかる手間も軽減できます。
症状⑤ 築年数が20年経過している
建物は年数の経過ごとにダメージが蓄積していきます。
とくに屋根は雨や風、太陽光など様々なものにさらされており、他のところよりも傷みやすい傾向にあります。
築20年を超えてくると外側だけでなく、ルーフィングや野地板などの内部の状態も気になる時期です。
もしルーフィングの寿命がきていたら雨漏りするリスクが高まりますので、築20年を超えたら「葺き替え」や「カバー工法」などの塗装以外の方法でメンテナンスをご検討することをおすすめします。
症状⑥ 劣化が激しい又は雨漏りしている
屋根が激しく劣化していたり、雨漏りを起こしていたりする場合は根本的な改善につながる工事が必要です。
雨漏りがあればすでに防水する機能が果たされていないため、ルーフィングを敷き直す必要があります。
つまり屋根を解体して新しく葺き替えないと雨漏りは直りません。
カバー工法でも雨を遮断できるため雨漏りを止めることができますが、水が侵入する状態は残ります。
万が一、水の侵入口ができると修理するにも屋根が二重になっているため対処方法が大変です。
場合によってはせっかく新しくした屋根を剥がさないといけなくなる可能性があります。
万が一のことも考えて、すでに雨漏りしている場合はカバー工法よりも葺き替えを行なっていただくことをおすすめします。
屋根の劣化症状についてはこちらの「屋根の劣化症状と原因、対策方法を解説!天候が荒れた時は屋根点検を!」をご覧ください。
屋根のメンテナンススケジュール
10年目 | 20年目 | 30年目 |
・点検 ・屋根塗装(スレートやセメント瓦、トタンなどの屋根材) ・補修(コーキング、屋根板金、屋根材の損傷など) |
・点検 ・屋根塗装(スレートやセメント瓦、トタンなどの屋根材) ・補修(コーキング、屋根板金、屋根材の損傷など) ・状態に応じて葺き替え又はカバー工法 |
・点検 ・葺き替え又はカバー工法 |
屋根のメンテナンススケジュールは上記の表が目安です。
20年目以降はルーフィングの寿命を考える時期ですので、状態に応じて葺き替えやカバー工法もご検討ください。
また、パミールなどの初期のスレートはアスベストが含まれなくなり、非常に脆い性質があります。
20年未満でも層間剥離を起こして劣化が激しい状態と見做され、塗装では対応できません。
もし、パミールやコロニアルNEO、かわらUなど1990年代後半〜2000年代前半に製造されたノンアスベストスレートが使われていましたら、屋根そのものを新しくする工事をご検討ください。
屋根は状態が見えにくい場所です。
劣化に気づかずにそのままにされてしまっていることが多いですから、10年くらい経ちましたら屋根点検を実施しましょう。
ドクターホームズは建物診断や見積もりを無料で行なっております。
屋根工事も承っておりますので、屋根のメンテナンスのことでお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください!
無料診断はこちらの「屋根外壁0円見積もり」をご覧ください。
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