外壁塗装ブログ

下地調整の重要なポイント2 ひび割れ、クラック補修(外壁)

投稿日:2020.7.31  更新日:2024.4.29

外壁がひび割れている……

破片が落ちていたらから外壁を見ると大きく割れてしまっていた……

年月が経つとこのような損傷を受けている建物も珍しくありません。

ちょっとした損傷なら塗装すれば見えなくなってしまうかもしれません。

ですが、それでは根本的な改善になっていませんから、ちゃんと塗装する前に修理しておくことが大事です。

外壁塗装の工程にある下地処理は、このような損傷を受けているところを補修することも含まれます。

損傷したままにしておくと、たとえ塗装で見栄えが良くなってもいつか問題を起こすかもしれません。

せっかく塗装をするのですから、長持ちするように補修が必要なところはきっちりと直しておきましょう。

ひび割れやクラックの発生しやすい場所は?

ひび割れのことを専門用語でクラックといいます。

クラックが起きる原因は経年劣化、施工不良、地盤沈下、不同沈下、地震、風、車の振動など多岐に渡ります。

モルタルや窯業系サイディング、ALCなどの硬質な外壁材は衝撃を受け続けるといずれクラックを起こしてしまいます。

クラックが発生しやすいのは窓などの開口部や釘が打たれているところです。

ここは外壁に空洞ができるわけですから、衝撃に弱くてクラックが発生しやすいところとなっています。

構造クラックとヘアークラックの違い

クラックには「構造クラック」と「ヘアークラック」があります。

これらのクラックの違いは、クラックの大きさで区別されています。

下地調整の重要なポイント2 ひび割れ、クラック補修(外壁)

比較的に軽微なのが「ヘアークラック」です。

ヘアークラックは、クラック幅0.3mm未満、クラック深さ4mm未満の範囲のクラックです。

塗膜内のクラックなので、建物の強度には影響しません。

ですが、塗膜は「褪色→チョーキング→クラック→剥離」の過程で進み、クラックから外壁に直接ダメージを与えてしまうため、長く放置するのは禁物です。

水が内部に流れ込みやすくなってしまい、塗膜が剥がれると補修する手間も増えてしまいます。

下地調整の重要なポイント2 ひび割れ、クラック補修(外壁)

緊急性の高いのが「構造クラック」です。

構造クラックはクラック幅0.3mm以上、クラック深さ4mm以上のクラックです。

外壁内部まで被害が及んでおり、建物の強度に影響して耐震性の低下が懸念されます。

構造クラックが発生していると地震に弱い建物になってしまうので、安全性を保つために構造クラックが発生していたら早めに対処することをおすすめします。

クラックを見つけたらどうすればいい?

下地調整の重要なポイント2 ひび割れ、クラック補修(外壁)

クラックを見つけたら、それがヘアークラックでも構造クラックでもまずは専門業者に状態を見てもらうことです。

上記で各クラックの損傷範囲をお伝えしましたが、クラックの損傷程度は目視だけで判断するのは確実ではありません

目で見える部分はそんなにクラックが大きくないかもしれませんが、内部のところは深くまでクラックが入ってしまっていることもあります。

下地調整の重要なポイント2 ひび割れ、クラック補修(外壁)

ですから、クラックを調査するときは目視だけでなく、スケールや打診棒などを使ってクラックの程度を細かく調査します。

「見た感じヘアークラックだから大丈夫だろう」と簡単に見過ごしてしまうと、大きな被害を招く恐れがありますので、クラックを確認したときは、まずは専門業者に状態を見てもらいましょう。

 

ドクターホームズは建物診断を無料で行っております。

お住まいのことでなにかお困りのことがございましたら診断いたしますので、お気軽にご相談ください。

無料診断はこちらの「屋根外壁0円見積もり」をご覧ください。

 

クラックの補修方法は?

クラックがある場合は、ヘアークラックでも構造クラックでも塗装前にきちんと補修することが大事です。

クラックの補修方法は「ヘアークラック」と「構造クラック」で異なります。

各クラック補修を下記にてお伝えします。

ヘアークラックの補修方法

下地調整の重要なポイント2 ひび割れ、クラック補修(外壁)

ヘアークラックは塗膜内の補修で済みます。

方法はいろいろあり、プライマーを塗布する、シーリング(コーキング)を充填する、フィラーを塗布するなどがあります。

塗膜が下地から剥がれている場合は、補修する前に剥離する部分を除去しておかないと、新たに塗装しても下地に密着していないためすぐに剥がれてしまうのでご注意ください。

構造クラックの補修方法

下地調整の重要なポイント2 ひび割れ、クラック補修(外壁)構造クラックは表面を直しただけでは意味がありません。

クラックは外壁内部まで及んでいるので、クラックが発生している箇所から補修する必要があります。

構造クラックの補修方法は、ディスクサンダーで外壁をカットしてからシーリング充填、モルタル塗りの工程で補修するか、クラック部に強度の高いエポキシ樹脂を充填するなどの方法があります。

モルタル外壁なら新たにモルタルを塗ってから塗装すれば補修した跡は目立ちません。

しかし、窯業系サイディングやALCは同素材で補修しないため、クラックが大きいと跡が目立つ可能性があります。

補修する場所によっては最小限の範囲で部分的に外壁材を張り替えることも難しくなりますので、サイディングやALCなどのボード型の外壁材は、クラックが大きくならないようにご注意ください。

作業内容が分かるように施工写真を残しましょう!

下地調整の重要なポイント2 ひび割れ、クラック補修(外壁)

クラックが発生している場合は適切な処置が必要です。

構造クラックのように大きな損傷は、ちゃんと根本なところから直さなければなりません。

しかし、クラックは塗装で隠せてしまうことに非常に注意しなければなりません。

できればクラックを補修したことが分かるように作業しているところの施工写真を残してもらうことが望ましいです。

施工写真は業者によって対応が異なりますので、これから工事をされる方は事前に施工写真のことを業者に確認しておきましょう。

ドクターホームズはお客様が安心して工事を任せていただけるように施工写真はもちろん作業報告なども徹底しております。

工事中でもご不明な点などがございましたら丁寧にご説明いたしますので、なにかお困りのことがございましたらお気軽にお声がけください。

 

クラックについてはこちらの「外壁にあるクラックは大丈夫?そのままにしてしまう危険性と補修方法」もぜひご参考にしてください!

 

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