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「数年前に塗装したのに、もう剥がれてきた」

「塗装して色はきれいなったけど、表面がくぼんでいて見栄えが悪い」

このようなことが起きてしまうのは下地処理が適切でないからです。下地処理とは塗装する面（下地）を整えて仕上がりを高める目的があります。外壁塗装では必須と言える工程ですので、これから塗装工事をされる方は下地処理の重要性をぜひ押さえておきましょう。

下地処理は一つの作業のことを指すのではなく、複数の作業があり、目的や素材などに合わせて適切な下地処理を行います。本記事では、塗装の耐久性を左右する下地処理の作業内容や目的について詳しく解説いたします！

そもそも下地処理とは？

塗装する面を下地といいます。塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りで行いますが、中塗りの時も下塗りした面を下地と呼びます。一般的に下地処理は塗装した後の面ではなく、塗装する前の下地を指します。建物の一般的な塗装は旧塗膜（活膜）を活かして塗装します。

経年劣化した下地には汚れや古くなって粉状になった塗膜、コケ、カビなどが付着して塗装が非常に付きづらい状態になっています。下地処理はこのような荒れた下地を整えて品質を高めるために行います。

下地処理の基本的なことはこちらの「外壁塗装の耐久性を左右する下地処理とは？」をご覧ください。

下地処理の作業内容と各作業の目的

こちらでは下地処理の作業内容と目的についてお伝えいたします。下地処理には以下のような作業があり、目的や状態などに合わせて適切な下地処理を行います。

・高圧洗浄
・ケレン
・シーリング処理
・補修工事

それでは上記の下地処理について一つずつご説明いたします。

建物の汚れを落とす高圧洗浄

高圧洗浄機で建物の汚れを洗い流す作業が高圧洗浄です。高圧洗浄は足場を設置した次の日に行うのが一般的です（足場の組み立てが早く終わる場合はその日中に洗浄することもあります）。年数が経過した建物は汚れやコケ、カビ、劣化した塗膜など不純物がたくさん付着する状態です。

それを手作業で取り除くにはかなりの時間を要するため、まずは建物全体を洗浄します。ただ建物をきれいにするだけではなく、塗装しやすい下地にする目的もあります。また、汚れが残ると見栄えが落ちてしまうので、土間コンクリートや塀、ベランダ屋根など普段お手入れできないところも洗浄します。

高圧洗浄の作業時間は半日〜7時間程度です。洗浄後は建物が濡れていると次の工程に移れませんので、1〜2日ほど乾燥期間を設けます。

高圧洗浄についてはこちらの「外壁塗装の高圧洗浄はどんな目的がある？よくあるQ＆Aも解説！」で詳しく解説しております。

下地に残る不純物の除去と下地の平滑化のために行うケレン

ケレンは下地を研磨する作業のことです。サンドペーパーやナイロンパッド、スクレーパーなどの道具を使い、状況によってはディスクサンダーなどの機械工具も用います。ケレンには第一種から第四種まで作業内容があり、一般的な塗装工事は第三種と第四種で行われます。

比較的に下地が良好なときは表面を軽く磨くだけで済ますことができ、これを「目荒らし」とも呼びます。目的は洗浄で残った汚れや剥離した塗膜などの不純物を除去することと下地の凹凸を滑らかにすることです。

ケレンは破風板や軒天井、雨樋などの付帯部に行われ、基本的に作業範囲が広い外壁はケレンを行いません。下地処理は重要ですが、外壁をケレンするとなると時間が掛かるため、シーラーなどの下塗り剤で下地への付着力を高めます。

ただし、外壁の素材によっては凹凸が激しいと塗膜の密着性が低下するため、外壁全体にケレンを行なって平滑化します。このような外壁全体をケレンする場合は、ディスクサンダーなどの機械工具を用いて時間短縮を図ります。外壁全体をケレンする場合は、手間と時間がかかるため、下地処理の金額が高くなります。

防水性と気密性を保つシーリング処理

シーリングとは建物に生じる隙間に充填して密閉する材料です。コーキングとも呼びますが、いまでは同じものとして扱っています。使用前は粘り気のある液体ですが、時間が経つと硬化してゴムのように弾力性をもちます。

サイディングやALCなどの目地や部材の継ぎ目、取り合い部などに使用しています。塗装時期になるとシーリングも同じように劣化して新しく打ち直しが必要な状態になっています。一般的なシーリングは10年程度が耐用年数です。劣化すると水が内部に流れ込みやすくなりますので、塗装する前にシーリング処理をします。

シーリング工事についてはこちらの「コーキングのメンテナンスは外壁塗装と一緒に！工事のタイミングも解説！」で詳しく解説しております。

クラックなど不具合や損傷を修復する補修工事

年数が経過するとクラックや部材の損傷、塗膜剥離、外壁模様の欠損など様々な不具合が出てきます。そのまま塗装するのではなく、補修を行なってから塗装することで塗装の品質を高めることができます。

塗装すれば跡が隠れて見栄えに影響が出ないかもしれませんが、根本的な部分が改善されてなく、後々問題を起こす可能性があります。現在の塗料は10年くらいは耐久してくれます。

それが数ヶ月、数年で不具合が出る場合は施工不良が疑われます。クラックなどは隠せてしまう症状ですので、手抜きをされてしまわないように、工事は信頼できる業者にご依頼ください。

補修の大切さについてはこちら記事で解説しております。

「外壁にあるクラックは大丈夫？そのままにしてしまう危険性と補修方法」

「損傷や不具合を残して外壁塗装をするリスク」

下地処理の有無で塗装の品質が大きく影響します！

下地処理についてはお伝えしたいことがまだまだありますが、さらに長くなってしまうので、今回はここまでです。下地処理は塗装すると隠れてしまう工程なため、工程を省いて手抜きをする杜撰な業者も中にはいますのでご注意ください。

塗装工事をされる際は、必ず下地処理の有無や工程内容について確認し、工事が始まった時も下地処理を確認できるように各工程の施工写真を撮ってもらい証拠を残しておきましょう。

ドクターホームズは毎日の作業報告と工事写真のお渡しを徹底しております。工事後のアフターサポートもバッチリですので、安心して工事をお任せください！建物診断や見積もりは無料で実施しております。お住まいのことでなにかお困りのことがありましたらお気軽にご相談ください！

無料診断はこちらの「屋根外壁0円見積もり」をご覧ください。

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