屋根カバー工法(重ね葺き)の特徴とメリット・デメリット
投稿日:2024.6.12
目次
スレートやトタンなどの屋根材は、しばらくは塗装を行えますが、ある程度の年数が経ったら屋根そのものを新しくする必要があります。
そこでご検討していただくのが「葺き替え」もしくは「カバー工法」です。
本記事ではカバー工法とはどんな工事なのか、メリット・デメリット、注意点を解説いたします。
屋根の上に新しい屋根を被せるカバー工法
カバー工法のことを重ね葺きとも呼んでいます。
呼んで字の如く、現在の屋根の上に新しい屋根を被せるリフォーム方法です。
屋根構造や1層目:野地板、2層目:ルーフィング、3層目:屋根材の3つで成り立っています。
屋根塗装はその3層目にある屋根材を保護し、建物の美観を保つために行います。
屋根カバー工法は元々の屋根を残しますが、その上にルーフィングや屋根材、屋根板金を新しくします。
塗装のように表面上のメンテナンスではなく、内部の構造を新しくするため、屋根の長寿命化を図ることができます。
屋根を新しくするのは20年目以降から
ルーフィングは水を堰き止める防水の要です。
そもそも屋根の防水は、屋根材が一次防水、ルーフィングが二次防水の仕組みになっており、どんなに屋根材に問題がなくても、ルーフィングが水を染み込むようになっていたら雨漏りを起こしてしまいます。
屋根からの雨漏りは決して珍しいものではありません。
ルーフィングの防水性能が低下していれば雨漏りのリスクをグッと高めてしまうため、ある程度の年数が経てば、塗装で対応するのではなく、ルーフィングから新しくできる「葺き替え」または「カバー工法」をご検討していただきます。
ルーフィングはアスファルトルーフィングや改質ゴムアスファルトルーフィングなどがあり、主流となる改質系のアスファルトルーフィングは約20〜30年が寿命となります。
つまり、20年目以降はルーフィングの寿命を気にしなければなりませんので、この時期から葺き替えやカバー工法を行うようにご計画ください。
葺き替えについてはこちらの「屋根葺き替えをオススメする理由」をご覧ください。
屋根カバー工法のメリット
工事費が葺き替えよりも安い!
屋根カバー工法の最大のメリットと言えるのが、葺き替えよりも工事費が安いということでしょう。
どうして工事費が安いかというと、葺き替えのように大規模な解体や廃材処分費が発生しないからです。
塗装より費用は高くなりますが、屋根そのものが新しくなり、工事後から20年は耐久しますので、長期的に見るとコストはかなり割安です。
工期を短くできる
工程数が葺き替えよりも少なくなり、工期はだいたい一週間〜10日ほどで完了します。
屋根工事は足場に囲われて騒音もあります。
日数が長くなるほど生活への負担が増しますので、なるべく負担を減らしたい方に適しています。
屋根が二重になり、遮音性・断熱性が向上する
屋根が二重になることはいい面と悪い面がありますが、メリットとなるのは遮音性や断熱性が向上することです。
屋根は雨や太陽光を直接受けて、室内に大きな影響を与えます。
屋根から熱が伝わってくると、その直下にあるお部屋の温度が上がってしまい、冷房の負荷が大きくなります。
断熱性が高まることで、熱の伝わりが抑制され、過ごしやすい生活環境を維持できます。
屋根カバー工法のデメリット
屋根が重くなって耐震性が低下する
屋根カバー工法の懸念点は、屋根が重くなることです。
耐震診断では、カバー工法を行なった屋根は重い屋根と判断され、地震に対して構造上不利と見做されます。
原因は屋根が重くなることで重心が上がり、地震の揺れが大きくなるからです。
地震に耐える強度が確保できない場合は、屋根カバー工法はおすすめしません。
元々の屋根に問題があると修理が難しくなる
屋根を被せて二重になる構造は、内部に問題が起きたときも頭を抱えてしまいます。
問題が起きている内部に手をつけるには、新しくした屋根を解体しなければいけません。
葺き替えなら施工時に下地の状態を確かめられますが、カバー工法ではそれができません。
簡易的ではあるものの屋根に荷重を加えて強度を保っているか確認しますが、現状下地がどんな状態なのか詳細なことは分からないため、劣化が進行している屋根にカバー工法は適していません。
施工できる屋根と施工できない屋根がある
上記にある通り、劣化が進行している屋根はカバー工法をおすすめしません。
このようなカバー工法をおすすめできない条件は他にもあります。
一つ目は瓦です。
瓦は重厚で厚みがあり、構造上施工不可能であることと耐震性においても不利です。
二つ目は雨漏りしている場合です。
新しく屋根を被せれば雨漏りは止まる、と思うかもしれません。
工事してから最初のうちは大丈夫かもしれませんが、それが数年後、十数年後経った時に再び雨漏りする可能性は十分にあります。
少しでも内部に水が流れ込む侵入口があれば、元々の屋根はすでに雨漏りしているのですから、簡単に屋内まで水が流れてきてしまうでしょう。
施工前から雨漏りしている屋根は、今後も雨漏りするリスクを残すことになりますので、カバー工法ではなく、雨漏りを根本から直すために葺き替えを行うようにしてください。
屋根カバー工法についてはこちらの「屋根カバー工事をオススメする理由」もご参考にしてください。
建物のメンテナンスのことならドクターホームズにお任せください!
屋根カバー工法とよく比較されるのが「葺き替え」です。
葺き替えはカバー工法とは違い、既存屋根を解体してから野地板、ルーフィング、屋根材、屋根板金など一式を新しくします。
このため、長期的に見ると問題が起きにくく、安心して屋根の長寿命化を図ることができます。
ただし、工事費が高いことと工事日数がカバー工法よりも長いことなどデメリットもあるため、お客様のご希望していることによってはカバー工法をおすすめしています。
どちらの工法が適しているか、実際に屋根を状態や素材、環境などを見て総合的に判断する必要があります。
いずれ屋根を新しくする時期がきます。
この時にどの工法で工事をすれば迷われた場合は、ぜひ当社が実施する無料診断をご利用ください。
診断結果とお客様のご要望に沿ってぴったりな工事プランをご提案させていただきます!
無料診断はこちらの「屋根外壁0円見積もり」をご覧ください。
“mu”
大阪府摂津市・豊中市・茨木市・寝屋川市・門真市・四條畷市・守口市・枚方市・高槻市・箕面市・池田市・吹田市で、塗装工事、屋根工事のことなら、ドクターホームズへお気軽にご相談ください。
大阪府摂津市・吹田市・寝屋川市の外壁塗装・屋根塗装・防水リフォーム専門店
ドクターホームズ
https://doctor-homes.jp/
住所:大阪府摂津市東別府1丁目2-29-3
お問い合わせ窓口:0120-857-016
(8:00〜20:00 不定休)
対応エリア:大阪府摂津市、他
★ 地元のお客様の施工実績多数掲載!
施工実績 https://doctor-homes.jp/case/
お客様の声 https://doctor-homes.jp/voice/
★ 塗装工事っていくらくらいなの?見積りだけでもいいのかな?
➡一級塗装技能士の屋根、外壁の無料点検をご利用ください!
無理な営業等は一切行っておりません!
外壁屋根無料診断 https://doctor-homes.jp/inspection/
★色を塗る前にシミュレーションしたい、塗装以外の工事方法はないの? どんな塗料がいいの? 業者はどうやって選べばいいの?
➡ どんなご質問でもお気軽にお問い合わせください!
お問い合わせ https://doctor-homes.jp/contact/